「私は色オンチで…」
「センスが悪いから…」
「色彩を扱う仕事をしている」と自己紹介すると、このような発言をする方が少なくありません。
色彩は、身の回りのあらゆるものに関わっています。
また、色彩の企画は、見た目の美しさだけではなく、機能的(字や図を判読しやすい、イメージが伝わりやすいなど)な面も考慮しなくてはなりません。
そのような多様性を知っていただきたくて、この「12か月の色彩辞典」を作りました。
色の名前やその由来、感情効果や活かし方などを詰め込んでいます。
受講生の方の受け取り方も様々で、「古典色名から漢字に興味を持って、漢字検定を受けることにしました」と打ち明けるスタイリストさんもいらっしゃいました。
色彩に対する認識や思い出は、まさに十人十色。その方のその経験ならではの感じ方や考察があります。
「色オンチ」と仰る方、「色オンチ」と感じる感性も貴重です。
誰もがその方にだけにしかできない色彩のオーガナイザーになれるのです。
四季彩辞典 ー 春
四季彩辞典 ー 夏
四季彩辞典 ー 秋
四季彩辞典 ー 冬
「12か月の色彩辞典」玉木晶子 無断転載・コピーは断りしております。
◆参考文献◆
「日本の伝統色」 福田邦夫 読売新聞社
「色の彩時記」 朝日新聞社
「色の博物誌」 朝日新聞社
「春山行夫の博物誌 Ⅳ 宝石-2」 春山行夫 ㈱平凡社
「色々な色」 近江源太郎監修 光琳社出版
「カラーインスピレーション」 久野尚美 ㈱講談社
「奇妙な色名事典」 福田邦夫 青娥書房